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プロテインのすすめ:がん患者では、タンパク質が失われていく・・・低アルブミン血症、むくみに注意

車椅子

がんになると、さまざまな理由から、体からタンパク質が失われやすい状態となります。
体のタンパク質が低下すると、筋肉、体重が減少するばかりか、代謝や合成、免疫といった生命維持に必要な機能が失われ、最終的に臓器不全となり、死に至ります。

■治療に伴うタンパク質の喪失

例えば、がんに対する外科治療は、からだにとって侵襲(負担)となり、異化が亢進して筋肉量が減少することがあります。特に大きな手術では、体から多くのタンパク質が失われ、多くの患者さんでは低タンパク血症となります。

また、手術で胃や腸など消化管を切除した場合、消化吸収能力が障害され、タンパク質の吸収が低下することがあります。
膵臓などの消化液を作る臓器不全でもタンパク質の吸収障害がおこることがあります。

また、抗がん剤(化学療法)の副作用で食欲がなくなったり、食事の摂取量が低下することはよくありますし、放射線治療による腸炎などで吸収障害がおこると同様に栄養状態が悪くなり、やはりタンパク質が失われていきます。

■がん悪液質(あくえきしつ)によるタンパク喪失

悪液質(カヘキシー)とは、がんなどの基礎疾患に関連しておこる、複合的な代謝異常症候群のことで、食欲低下、慢性炎症反応、筋肉量の低下と体重減少を特徴とします。

よく、進行がんの患者さんが急に筋肉がおち、すごく痩せて見える(いわゆる激やせ)ことがありますが、これが「がん悪液質」の状態といえます。

がん悪液質の原因についてはまだ分らないことも多いのですが、がんが分泌するいろいろな物質(炎症性サイトカインなどの化学物質)が、食欲低下だけではなく、代謝異常を引き起こすと考えられています。

重要なことは、がん悪液質によって約30%のがん患者さんが亡くなるということです。つまり、悪液質はがん患者の最も多い死因の一つといえます。

■タンパク質不足の診断

タンパク質不足のひとつの目安として、血清アルブミン値があります。
これは、一般的な血液生化学検査の項目に入っていますので、皆さんも確認してみてください。

ちなみに、血清アルブミン値の正常値(基準値)は、3.8~5.3 g/dL(BCG法)です。
3.8 g/dL以下の場合には、タンパク質不足の可能性があります。

また、低アルブミン血症の症状として、全身の浮腫(むくみ)があります。
がんの治療中にむくみがでてきた場合には、タンパク質不足の可能性もありますので、主治医に相談してみてください。

■タンパク質補充の必要性

がんにおけるタンパク質の喪失を補うために、タンパク質をしっかりと補充することが必要となります。

通常、1日に必要なタンパク質の摂取量は、普通の生活をしている人なら1日に体重1kgあたり1gと考えられています。
したがって、体重60kgの人なら1日60gは必要となります(運動する人ではもっと)。
これは、単純にタンパク質を豊富に含む「鶏ささみ」だと300g(6~8本程度)必要となります。
あるいは、卵(鶏卵)のタンパク質の量は1個あたりおよそ6gということなので、10個必要になります。意外と多いですね。

がん患者さんでは、普通の人よりも多くのタンパク質が失われていることを考えると、これ以上必要ということになります。
しかし、ただでさえ食欲もあまりないがん患者さんではこれだけの量のタンパク質を食事からとることは困難だと思います。

■プロテインのすすめ

ではどうしたらよいでしょうか?
がん患者さんが効率よくタンパク質を補給できる方法はあるのでしょうか?

病院で、経管栄養剤(エンシュアリキッド、エンシュアHなど)を処方してもらうのもいいでしょう。また、市販のものでもいろいろな経管栄養剤が販売されています。

ちなみにエンシュアH(アボットジャパン)には1缶(250mL)にタンパク質は13.2g含まれています。
しかし、同時に糖質も51.5gと多いため、糖質制限やケトジェニックダイエットには向いていません。

そこで、良質のタンパク質を手軽にとれるプロテイン(ホエイプロテイン)をおすすめします

ロイシンとビタミンDが入った理想的なホエイプロテイン

●ホエイプロテイン(乳清たんぱく質)
筋肉づくりに大切なBCAAを豊富に含み、消化吸収が早く筋肉の材料になる。
●ロイシン
筋肉の合成をサポート。
●ビタミンD
筋肉維持に役立つ

また、個人的には本格トレーニングで圧倒的な信頼性のあるゴールドジムのプロテインをおすすめします。



実績があるから安心ですね。
毎日飲むものだから、味がいろいろあるのもうれしいところです。

例えば、毎食毎にプロテインを20g程度とれば、1日に60g摂取でき、最低限必要な摂取量をカバーできます。
とはいえ、経験上、毎食は無理だと思いますので、たとえば朝食に必ずプロテイン(20g)をとるようにしてはいかがでしょうか?



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佐藤 典宏(さとう のりひろ)

Author:佐藤 典宏(さとう のりひろ)
みなさん、こんにちは!
北九州の大学病院で消化器外科医として働いています。
がん患者さんにとって、少しでも役に立ち、またはげみになる情報をお伝えできればと、ブログを開設しました!よかったら、こちらのサイトもどうぞ↓↓↓

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